ぽたぽた★ポタリング

DAHON Mu P8で輪行そしてのんびりサイクリング、自転車初心者の日記です

JR中央線【土岐市駅〜神領駅】

2008.10.13

今日は私の住んでいる岐阜県土岐市を通っている「下街道」をサイクリングして、愛知県春日井市まで行ってきました。「下街道」は「中山道」(恵那)と名古屋をつなぐ、裏街道でした。中山道より便利で距離が短いため、大変賑わったそうです。幕府は中山道の宿場を守るため通行を禁止したほどです。だから「下街道」には正式な宿場はありません。
 街道の名残として残っているのは、道標、常夜灯、石仏、小祠(小さな祠)です。これらを探しながらルートを見つけます。200年も前の石像や常夜灯がいくつも見つかります。その中で一番興味を持ったのが、「馬頭観音」です。今日一日で7体見ました。顔が三つ、怒っているような顔をして、馬の頭が上に載っています。とても特徴的で、一目で「馬頭観音」と分かります。調べてみると、旅を共にしている馬の守護神だそうです。昔の人が、こんなにも馬を大切にしていたことに感動しました。
 今日見た、どの観音さん、お地蔵さん、祠にも、きれいな花が供えられ、大切にされていました。馬が通らなくなった今でも、馬頭観音は私たちの交通の安全を見守っていてくれているような気がします。


多治見市街は気持ちのよい堤防沿いの道を走ります。


数少ない道標ですが、「左なごやいせ道」と書かれています。下街道で間違いようです。


街道沿いは名家が多いのか、立派な蔵を見ることができます。


これまで見た中で一番大きい常夜灯です。昔はこの付近が多治見の中心だったような気がします。


下街道の難所、内津峠。岐阜県と愛知県の県境でもあります。


内津峠を越えてすぐにある「内々(うつつ)神社」。平安時代から記録が残っている由緒ある神社です。


内津峠にある「馬頭観音」。これまで見た中で一番大きなものです。特徴もはっきりしています。


「馬頭観音」Part 2
「文化2年」と書かれているので、1805年からあることに。


「馬頭観音」Part 3


「馬頭観音」Part 4
顔は一つで優しい顔をしています。上の馬の顔が大きいです。


「馬頭観音」Part 5
顔は三つ、馬の顔が小さく載っています。「文化」の文字が見えるので、やはり200年前のものです。


「馬頭観音」Part 6
ちょっと藪に覆われていますが、かわいい顔の観音さんです。


「尻冷し地蔵」
後ろに「正保4年」(1647)と書かれている古いものです。台座の下から清水が湧き出しているので、「尻冷し」と呼ばれているようです。実際に水が湧き出る音がします。


神領駅は新しい近代的な駅舎でした。近くの学生が多く利用する駅のようです。

2008.10.13