ぽたぽた★ポタリング

DAHON Mu P8で輪行そしてのんびりサイクリング、自転車初心者の日記です

JR中央線【中津川駅〜武並駅】

2008.9.14

 3連休でお天気も上々。いてもたってもいられず輪行&サイクリングに出発!この前はJR中央線で土岐市駅〜武並駅間をつないだので、今回は中津川駅〜武並駅間を走ることにしました。これまで線路に沿った川沿いを走ることが多かったのですが、この間は川がないので、中山道(跡)を走ることに。10年以上前に歩いたことがあるのですが、最近、街道ウォーキングが流行っているようなので、昔に比べて道や道標(トイレや休憩所も)が整備されていました。自転車にとっても走りやすかったです。自動車や歩行者との干渉も少なかったです。
 古い街道だけあって、道しるべや民間信仰に由来する石仏などが多く見られます。今回は、古来日本人が色々な神様や仏様に見守られてきたことを感じるサイクリングでした。


土岐市駅から出発。駅と記念撮影。自転車は折りたたんで輪行袋に入っています。


中津川駅に到着。ここからスタートします。


中津川駅近くの商店街が中山道サイクリングのスタートです。


中津川宿の中心に入ってきました。立派なうだつ(卯建)がある蔵元があります。うだつとは、火事のときに延焼を防ぐ、上に出っ張った小さな屋根のことです。「うだつが上がらない」の「うだつ」とはこの小屋根ことです。うだつは裕福な家にだけあったからです。


町の由来になっている中津川と高峰山です。中央線の鉄橋も見えます。高峰山が名の由来となっている有名なギターメーカーが中津川市にあります。


懐かしさを感じる「ポストと消火栓」。街道沿いのポストはほとんど丸ポストでした。消火栓もこのタイプ。街道の雰囲気を大切にしているのでしょう。


「馬頭観音」といって旅や農耕に役に立っていた馬のために立てられたものです。昔の人が馬を大切にしていたことがわかります。


中山道の立派な標識。地図を見なくても迷うことはありません。昔はこんなのなかったと思います。


「双頭一身道祖神」。男女の二つの顔が一つの体についている珍しい道祖神です。旅人の安全や家内安全を願ってたてられたそうです。


中山道はきれいに整備されていて、気持ちよくサイクリングできます。途中にはトイレや休憩所、案内所もあります。


「六地蔵石憧」。石憧(せきどう)は石塔のようなものです。6面に六地蔵が彫られています。ずっと旅人の安全を守ってきたのでしょう。


恵那、中津川は栗の産地。名物の「栗きんとん」は地元の栗で作られます。


「庚申塔」。この辺ではよく見る「庚申」と書かれた石塔。庚申の日というのがあって、その日は、一つの家に集まって食事をし、朝まで寝ずに話をするという「庚申待ち」という宗教的な風習があるそうです。(今でも行われているそうです)この「庚申待ち」を何年か続けたらこの塔を建てるそうです。


恵那駅に近づくと「大井宿」に入ります。これは「高札場」といって農民や商人を取り締まる規則を公示したものです。


大井宿の本陣跡。この門はとても古くて、安土桃山様式を残しているそうです。


恵那駅に到着。


お昼は、名物五平餅。この近辺の五平餅は、みたらし団子のように小さい丸い餅が串に刺さっています。柔らかくて味噌ダレが焦げたところが香ばしくて、おいしかったです。


恵那から先に進むと、石畳の長い坂が現れます。これを小径車で走ることは不可能。押して登りました。


坂を登り切ると展望台があり、恵那山がきれいに見えました。恵那山は恵那の名前の由来です。


「西行塚」。西行法師が、この地を訪れて3年間暮らしたという言い伝えがあります。またここで亡くなったという伝説もあります。この塚は西行法師の供養のために作られたといわれているものです。


「一里塚」。1里(約4キロ)ごとに街道の両側に作られた、道程を知らせる塚です。この一里塚は道の両側に残っている珍しいものです。一里塚の上には、榎の木が植えられ、旅人はその木陰で休んだそうです。


中山道はまっすぐ続きますが、左に分かれ道があります。名古屋に向かう道で「下街道」と呼ばれました。中山道はこの先も砂利道が続くようなので、ここで引き返し、車道を使って武並駅を目指しました。


武並駅に到着。今日はこれで終わり。輪行で土岐市駅に戻ります。