「ごんぎつね」のふるさと半田界隈
2009.1.17
現在すべての小学校教科書に取り上げられている「ごんぎつね」。作者の新美南吉が、故郷(愛知県半田市)の尋常小学校(現岩滑小学校)で代用教員をしていたときに「ごんぎつね」の話が生まれました。今でも半田界隈には、新美南吉や「ごんぎつね」に関係するものがいくつも残っています。それらを訪ねるポタリングを行いました。
まず新美南吉記念館に行きました。建物は自然に地下に潜っていて、周囲の風景に溶け込んでいます。展示室では南吉の生い立ちや作品が紹介され、ゆかりの品が展示されています。 |
記念館の隣を流れている矢勝川。「ごんぎつね」冒頭ででてくるウナギ漁の舞台です。 |
矢勝川にそってサイクリング道が整備されていました。「知多半島サイクリングロード」という看板がありました。次回はこのサイクリングロードを完走してみようと思います。 |
田んぼの向こうに権現山が見えます。「ごんぎつね」でキツネの「ごん」が棲んでいる山の舞台です。物語そのままの懐かしい風景が残っています。 |
矢勝川は小川ですが、多くのカモがいることにびっくりしました。 |
新美南吉の生家が保存されています。この生家が舞台となった作品もいくつかあります。(これから読んでみます) |
生家の前にある常夜灯。新美南吉が子供のころにこの周りでよく遊んだそうです。「花をうめる」という作品に出てきます。 |
市街地に残されている煉瓦造りの古い建物。「旧カブトビール工場」とのこと。明治31年に建てられたもので、現存する数少ない煉瓦作りの建造物です。 |
煉瓦壁に残った穴は第二次世界大戦時の空襲で受けた機銃掃射の跡です。戦争の跡を残す貴重な遺産です。 |
江戸時代の旧街道です。「紺屋海道」と呼ばれています。街道沿いでは古い建物が店舗として利用されていて、レトロな雰囲気を味わえます。 |
新美南吉が通ったといわれている本屋さんです。「疣(いぼ)」という作品に名前が出てきます。 |
半田運河沿いには、酒や酢の醸造所が並びます。黒い板壁の建物が並び、伝統を感じる風景が見られます。 |
「旧中埜家住宅」明治44年に建てられた洋館です。今は紅茶専門店として使われています。 |
洋館でいただいたスコーン&ケーキセット。古い洋館の客室で紅茶をいただくと、タイムスリップした気分になります。 |
新美南吉の母校で、代用教員として働いた「岩滑小学校」。ここも色々なお話の舞台になっています。「ごんぎつね」もここでの教員時代に生まれました。 |
小学校に飾られたきつね。「手ぶくろを買いに」の子狐でしょうか。手袋がかわいいです。 |
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【番外編】矢勝川、半田運河で見たカモたち
ハシビロガモ カルガモ
コガモ ホシハジロ