東濃鉄道駄知線【JR土岐市駅〜東駄知駅(現:東鉄バス・東駄知バス停】
2008.8.24
昨夜からの大雨が止み、朝から涼しい風が吹き始めました。ツクツクボウシが鳴いて、赤とんぼが飛び始め、すっかり秋の気配です。しばらく暑かったので折りたたみ自転車でのサイクリングを止めていたのですが、今日から再開!
土岐市駅(JR中央線)から東濃鉄道駄知線の「廃線跡」を終点の東駄知駅(跡)までサイクリングしました。廃線跡といってもサイクリングロードとして整備されていて、快適なサイクリングが楽しめます。距離は約10キロです。上の写真のように雑木林に囲まれた気持ちのよい道もあります。雨上がりの涼しい風を受けながらの快適なサイクリングでした。途中、30年以上前の鉄道の面影も見つけることができました。
東濃鉄道駄知線は、土岐市下石町、駄知町といった陶器の一大産地から製品(陶土を含む)を中央線まで貨物列車で運ぶために作られました。全線開通は大正13年。その後市民の足としても活躍しましたが、土岐川に架かる鉄橋が水害で流され、その後復旧できなかったため、昭和49年に廃止してしまいました。
JR中央線土岐市駅の1番ホーム。左側に中央線の電車が止まっていますが、右側は金網で閉鎖されています。こちらが駄知線のホームだったようです。貨物置き場だったと思われるところは今は駐車場になっています。 |
この土岐川に駄知線の鉄橋が架かっていましたが、水害で流されてしまいました。今は右側に立派な自動車の橋が架かっています。 |
このような道を「自歩道」というのですね。初めて聞きました。 |
このような道を「自歩道」というのですね。初めて聞きました。 |
土岐市下石町は「とっくり(徳利)」の大半を生産する一大産地です。徳利は陶器のなかでは機械化が難しい製品だそうです。その徳利をモチーフにしたかわいいキャラクター「とっくりとっくん」が町の中に41体あります。私はまだ30体しか見つけられていません。意外なところに隠れていて、宝探しの気分が味わえます。 |
一番人気の「とっくりとっくん」です。 |
下石駅跡。鉄道はバスとタクシーに引き継がれています。会社名は「東濃鉄道」のままで、地元では「東鉄バス」「東鉄タクシー」として親しまれています。 |
線路と主要道路の交差点には、踏切があったと思われます。そのような踏切跡には、同じ色の歩道橋が作られています。 |
鉄道の遺構(1) サイクリングロードの土留めに線路が使われています。 |
鉄道の遺構(2) 今は珍しい木製の電柱。現役です。 |
鉄道の遺構(3) 山神駅のホーム跡。草に覆われて隠れてしまいそうです。 |
徳利の産地らしく、神社にも大きな徳利が奉納されています。 |
鉄道の遺構(4) 橋台の跡。ここからしばらくサイクリングロードが途切れるので、県道を走ります。 |
駄知町の市街に入ると再びサイクリングロードが現れます。町中を列車が走っていたことがわかります。 |
駄知バスターミナル。ここが旧駄知駅と思われます。 |
このターミナルの傍らに「駄知鉄道建設記念碑、昭和3年」が残されていました。鉄道があったことの確かな証拠です。 |
旧駄知駅に残る車庫跡 |
鉄道の遺構(5) その車庫をのぞくと、線路の跡が残っていました。 |
終点の東駄知駅跡。東駄知バス停に変わっています。鉄道の遺構は見つけられませんでした。 |
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【番外編】
後日、廃線跡を歩いてトンネルの跡を探しました。