ぽたぽた★ポタリンング

輪行&ポタリングことはじめ 初心者なりに情報、感じたことを綴ります

小径車の速度について

 DAHON Mu P8は小径車ですが、小径車はタイヤが小さいので、いっぱいペダルをこがないと速度が出ないと思われているようです。(友達からよく聞かれます)ですが、走ってみるとそんなことはありません。ちょっと検証してみます。
クランクのギア後輪のギア

 前のペダルを一回転したときに、後ろのタイヤが何回転するかは、ギヤ比という数字で決まります。上の写真を見て下さい。ペダルにくっついているクランクのギアの歯数(ギザギザの数)は53です。そして後輪のギアは、歯数が11から32まで変えることができます。ギア比は(クランクのギアの歯数÷後輪のギアの歯数)で計算できます。(歯数は自分で数えた数値です)
 一番速度がでるのが8速にしたとき、つまり後輪の歯数が11のときです。そのときのギア比は4.8です。ペダルを1回転したら、後輪が4.8回転します。1回転したら、後輪のタイヤの周りの長さだけ前にすすみます。DAHON Mu P8の場合、タイヤの周長は1.5メートルです。だからペダルを1回転すると1.5×4.8=7.2メートル前に進む計算になります。
 普通に(ゆっくりと)ペダルをこいでいるとき、1分間に60回ペダルを回します。だから1分間には7.2×60=432メートル進みます。1時間では432×60=約26,000メートル(26キロメートル)です。時速でいうと26キロメートル毎時です。原付の速度制限が30キロメートル毎時ですから、原付並の速度がでるということですね。
 むやみに速度を出す必要はありませんが、普通にペダルをこげば、普通の走行に十分な速度が出せることがわかります。
 私の場合、ほとんど8速にして走ることはありません。ポタリングですから・・

(参考:河村健吉著、自転車入門、中公新書)