ぽたぽた★ポタリング

DAHON Mu P8で輪行そしてのんびりサイクリング、自転車初心者の日記です

JR武豊線【武豊駅〜亀崎駅】

2009.5.9

以前に半田界隈をポタリングしたときに、武豊線という鉄道があるのを知りました。その後、新聞で武豊線の記事(朝日新聞のHP)を見たり、駅で武豊線紹介のパンフレットをもらったりして、どうしても行ってみたくなりました。車で大府駅(始発駅)まで行って、そこから武豊駅(終着駅)まで輪行。それから亀崎駅までポタリングしました。途中、みどころ満載で、とても大府駅までは戻れませんでした。ポタリングだからまあいいか。古い鉄道の遺産を巡ったり、武豊町では味噌蔵を訪ねたりの楽しい旅となりました。


武豊駅に到着しました。ディーゼル車ですが、最新の格好いい車両です。(キハ75-506)


終着駅なので、線路がここで止まっています。でも昔はもう少し先まで線路が通じていました。


武豊駅と記念写真。


武豊駅前にある像。昭和28年の台風のときに、走っている列車の危機を防ぎ、自らは殉職した武豊駅駅手さんの像です。


ランチは古民家を改装して作った「夢の蔵」というお店で。カフェのほか、手作りパン、武豊町の名産品「味噌・たまり」、ガラス工芸を購入することができます。


いただいたランチ。手作りパンと味噌味のハンバーグが美味しかったです。


武豊線はかつて武豊駅から1km先の武豊港駅まで線路が続いていました。その廃線跡が公園として残されています。


武豊町には、味噌・たまり醤油を作る蔵が6軒あります。蔵は黒塗りされ、美しい風景を生み出しています。


たまり醤油は、2メートルもある大きな杉の桶で作られていました。原料は大豆100%で、桶の中でゆっくりと熟成され、桶底の口から取り出して作られています。蔵の中はいい香りがしていました。


6つの蔵で作られた「たまり醤油」で焼き上げたおせんべいを購入しました。授産施設で作られています。どれも美味しくて、違いはちょっとわかりませんでした。


旧武豊港駅で使われていた転車台がきれいに保存されています。転車台というのは貨車を手で回転させて、別の線路に誘導するためのものです。この直角に回転するタイプはとても珍しいそうです。


武豊小学校の門柱。レンガ作りで、錨をあしらった格好いい校章が付いています。


江戸時代に庄屋だった方のお屋敷です。蔵(写真手前)はなんと1750年の建築だそうです。


半田運河には高潮を防ぐ防潮堤がありますが、お地蔵さんを守るために、立派なゲート(陸閘)が作られていました。プレートには日本車輌と書かれていたので、これも鉄道絡みです。お地蔵さんを大切にしている感じがします。


半田運河に沢山の鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいました。


半田駅に到着。駅に貴重な歴史的遺産があるというので、入場券を購入して見学に。

改札を入ったホームの柱がきれいに曲げられた古レール製。美しいです。

改札を入ったホームの柱がきれいに曲げられた古レール製。美しいです。


そのホームの突き当たりに「火気厳禁」と書かれたレンガ作りの小屋。昔、夜間信号機の灯りのための灯油を保管していたそうです。1909年築なので、100年前の遺構です。


1910年築で、JR最古の跨線橋です。一部補修はされていますが、床は木製で、鉄骨の作りもレトロです。


その跨線橋を渡ったホームの屋根が、木組みでできています。その木組みがとても美しかったです。


半田駅のすぐ側に武豊線を最後にはしった蒸気機関車「さよなら列車」が静態保存されています。最後に走ったのは昭和46年のことだそうです。


鉄橋と列車。この鉄橋の橋脚に書かれていることに注目。次の写真でアップにします。


武豊駅駅手の殉職の件があるからでしょうか。川が増水したときのために、列車を停車させる目印が付いています。でも不思議なことが。前の写真を見てもわかるように徐行のところまで増水すると、川の水は手前の堤防を乗り越えています。


亀崎駅。この駅舎は明治19年(1886)に建てられた、現存する最も古い駅舎だそうです。補修によって外観はそんなに古く見えませんが、ところどころに古い遺構が残っています。


大府駅に帰ります。駅には自動券売機があったのですが、行き先が表示されないので、窓口で購入。駅員さんはなにも言わずに発券してくれました。大府駅で無効印を押してもらって、持ち帰りました。


大府駅近くの大府跨線橋から見た線路。大府駅からは東海道本線も出ているので、沢山の線路が見られます。このうちどれが武豊線か見ていたら、はっきりとわかりました。電線(トロリー線)がありません。走る電車の音も全く違いました。