ぽたぽた★ポタリング

DAHON Mu P8で輪行そしてのんびりサイクリング、自転車初心者の日記です

中山道の宿場町・御嵩町界隈をポタリング

2009.7.18

愛用の自転車を購入したお店岐阜県御嵩町というところにあります。私の住む土岐市の隣町です。この町には中山道が通り、今でも歴史を感じる建物や史跡が多く残っています。そんな面白い町ですが、これまで、ゆっくりと時間をかけて散策したことがありませんでした。今日は夏休みの初日ということで、混雑する遠出を避け、御嵩町をゆっくりポタリングすることにしました。古い町だけあって、色々な伝説が残り、その伝説に由来する史跡にも出会いました。


御嵩駅のすぐ前にある「大寺山願興寺」なんと815年に最澄によって創建されたといわれる古刹です。安置されている薬師如来像も最澄作らしい。すっごく古い話です。


願興寺の山門に面白いものがありました。。屋根といえばシャチホコですが、ここには格好いい「蟹」の飾りが!このお寺は「蟹薬師」とも呼ばれていて、蟹が関係しているのです。この伝説は後で紹介します。


境内にはたくさんのハグロトンボが舞っていました。幻想的な風景です。


「御嶽宿本陣」立派な門構えです。看板を見てわかったのですが、宿場名の表記は「御嶽宿」でした。(町名は御嵩です)


御嵩駅。無人駅になってから初めて訪れました。駅舎は町が改修して「観光案内所」になっていました。人はいませんでしたが各種パンレットが置いてありました。


名鉄広見線の厳しい状況が感じられます。


本陣すぐ側の「商家竹屋」明治10年頃の建築で、竹屋という豪商の店舗を兼ねた家です。今は資料館として無料で内部が公開されています。


商家竹屋の内部の様子。手前が店舗で、奥が住居空間になっています。暑い日でしたが、屋内は気持ちの良い風が流れていました。


奥の部屋の天井に「あかり取り」がありました。高い屋根からあかりを取るために煙突のような構造になっています。そこから柔らかい光が部屋に入っていました。熱を入れずに光だけを入れる工夫でしょうか。


きもちよさそ〜


この秋葉神社、お祀りされているのが井戸というのが珍しいです。パンフレットによると「用心井戸」といって防火用の井戸だそうです。


「和泉式部廟所」平安時代の歌人、和泉式部の晩年は不詳で、全国に色々な伝説が残されています。御嵩にも、旅の途中でこの地で亡くなったという伝説があり、廟所が残されています。


中山道沿いに蓮田があり、きれいな花が咲いていました。


やっぱり街道と言えば、「馬頭観音」です。文化13年(1813)の文字が刻まれているので、約200年前からここにいるんですね。多くの人の旅の安全を見守ってきたのでしょう。


ゲンノショウコには白花と紅花があります。紅花は西日本に多く、この近辺ではほとんど見ることができません。街道沿いなので、西から運ばれてここに来たのかも。


「大智山愚溪寺」の石庭。ここも創建1432年の古刹。白い石を敷き詰めた石庭といえば、京都の竜安寺が有名ですが、こんな身近にあるとは知りませんでした。


愚溪寺の庭にはたくさんのお地蔵さんがならんでいます。どれもかわいらしい、安らかな顔をしていました。和みます。


この常夜燈、他のと少し構造が違います。足の部分が可愛いのと、灯りを点けるところが木製であること。作られたのは文政4年(1821)なので、古いものです。


「尼ヶ池跡」996年のこと、尼さんがこの池の大蛇を鎮めるためにお経を唱えると、数千の蟹と一緒に黄金の薬師如来像が現れたという伝説の場所。最初に訪れた「蟹薬師」の由来になっています。


宿場に戻ってきました。今晩は夏祭りでしょうか、常夜灯にも提灯とお供え物が添えられていました。


帰りに立ち寄ったケーキ屋さん、ラ・プロバンス。結構有名なのですが、場所はすっごく分かりにくいです。隠れ家といった感じ。


ラ・プロバンスのハーブ畑