ぽたぽた★ポタリング

DAHON Mu P8で輪行そしてのんびりサイクリング、自転車初心者の日記です

豊川界隈をポタリング

2019.4.21

広島に原爆が落とされた翌日、豊川(愛知県)で空襲があったことはあまり知られていません。たった30分の被爆で2,500名の方が亡くなられたという酷い空襲でした。そんな戦争の遺跡を見ようと豊川界隈をポタリングしました。2つの名刹にもお参りし、平和を祈る一日となりました。


今日の出発は、砥鹿神社。大国様をお祭りする三河地方の一の宮(格が高いお寺)です。


絵馬殿には、馬ではなく鹿の家族がいます。そのお顔がとても可愛いです。


砥鹿神社にあるケヤキの巨木。なんと樹齢600年だそうです。


砥鹿神社にある石鳥居。実はこれから行く海軍工廠の近くにあったものを戦後移設したものです。手間の柱には空襲の際の被弾の後があり、戦争遺跡にもなっています。


豊川稲荷へ。大きな鳥居があるので、神社かと思ってしまいますが、正式には豊川閣妙厳寺という歴史あるお寺です。


荘厳なご本殿でお参り。


本殿の裏手に霊狐塚と呼ばれるところがあり、沢山の狐の石像が並んでいます。その狐の顔が個性的で、クスッと笑ってしまいます。


これから向かう豊川海軍工廠跡の側にある佐奈川橋梁。戦中には海軍工廠に物資、工員、学徒を運んだ引き込み線でした。この橋梁は当時のままと思われます。時代が変わり、今は跡地にできた日本車輌の工場の引き込み線として使われています。


海軍工廠というのは、海軍の兵器工場という意味です。ここは6万人近くの工員や動員学徒が働いていた国内最大規模の兵器工場でした。この写真は、火薬庫の跡で、温度が一定に保たれるように工夫された部屋が中に並んでいます。


こちらは「第三信管置場」と呼ばれる建物跡です。周りが高い土塁で囲われていて、爆発事故が起きても周囲に被害が及ばないようになっています。こんな危ないところで働かされていたんですね。


ガイドさんに見せていただいた地図。黒い点が沢山描かれていますが、これが空襲のときに爆弾が落ちた場所だそうです。30分で3,000発もの爆弾が落とされ、2,500人以上の人が亡くなったそうです。戦争の悲惨さを思い知りました。


防空壕の跡です。単なるくぼんだ穴で、これでは空襲には無力だろうなと思います。工廠には出入口(門)が4箇所しかなく(周囲は深さ2mの溝で囲まれていた)、避難しようとした人が近くの門に集まってしまったことも被害を大きくしたようです。