ぽたぽた★ポタリング

DAHON Mu P8で輪行そしてのんびりサイクリング、自転車初心者の日記です

百曲街道【名古屋市熱田区・中川区】をポタリング

2016.6.18

江戸時代、堀川から庄内川河口につながる海岸線が新田として干拓されました。それが「熱田新田」です。ちょうど今の国道一号線辺りになります。そしてその新田に沿って「百曲街道」と呼ばれる古道がありました。最初は堤防道路で干拓のための作業用だったようですが、その後は、庄内川(当時)の漁港「下之一色」と堀川にある藩公認の魚市場を結ぶ重要な道になったみたいです。今回は、その百曲街道をポタリングしました。街道沿いには33体の観音様が祀られていて、その観音様も巡礼しました。梅雨の晴れ間で、とっても暑い日でしたが、熱中症に気を付けながら、夢中になって観音様を探しました。


土岐市駅から輪行し、金山駅から出発です。今日の最高気温は34℃との予報。暑そうです。


熱田神宮にお参り。クスノキの新緑がとても綺麗でした。


旧東海道「宮の宿」の船着場跡。「七里の渡し」といって、ここから東海道は海路になって桑名宿に向かいます。


堀川沿いの「大瀬子公園」に昔の「熱田魚市場跡」のモニュメントがあります。今日の百曲街道の出発点です。


「一番二丁目」の標識。熱田新田は、東から西にかけて1番から33番まで細長く区割りされました。(これを「番割」というそうです)そのときの名残で今でも町名に「一番町」から「十一番町」までが残っています。


干拓作業の無事を祈って、33の区割り(番割)毎に観音様が祀られました。33という数は、西国三十三ヵ所にちなんでいるようです。最初の一番町には、「新田 西国 第一番札所」の碑のあるお堂に観音様が祀られていました。


第二番、第三番。複数の観音様が一緒に祀られている場所もあります。またお寺の中にあって、気軽にお参りできないところもあってちょっと残念。


第四番、第五番。


第六番、第七番。なんと真横を新幹線が走っています。


第八番、第九番。


実はこれまでのお堂や寺は扉は閉まっていて、観音様を見ることが出来ませんでした。やっとこのお堂で扉越しに中を見ることができました。


第八番、第九番の観音堂の前にある道標。「あつた なごや」と書いていますが、どこかから移動されたようで、方角が間違っています。


第十番、第十一番。


浅野祥雲作の弘法大師像と十一面観音像があります。ペンキで塗られたコンクリート像で、かなり印象的です。


さすが街道という旧家を所々で見掛けます。道幅も街道ぽいです。


第十二番、第十三番。分かりますか?このお堂は、別の建物で覆われていて、雨風から守られているのです。こんな大切にされているお堂は初めて見ました。


第十四番、第十五番、第十六番。大きなお寺で、お堂には入ることが出来ませんでした。


第十七番。


第十八番、第十九番。こちらのお堂の前には鈴が付いています。中には神様もいらっしゃいました。


第二十番。


第二十一番、第二十二番、第二十三番。


第二十五番。


第二十六番、第二十七番、第二十八番。


こちらの観音様は、千手観音、如意輪観音、聖観音の3体。


第二十四番。ここは、お堂の前に案内が全くないので、通り過ぎないように。また東から進むと、28番の後に24番が現れるので要注意。


第二十九番、第三十番、第三十一番、第三十二番。ここには4体の観音様がいます。一気に番号が進んだので、ちょっと嬉しかった。立て看板に第三十三番も書かれているのですが、この後に第三十三番のお堂が出てきます。真相はよく分かりません。


ついに庄内川を渡ります。この正徳橋、車が通れない歩行者専用なんです。


庄内川と新川に挟まれた下之一色の旧漁港に到着。今は漁業は行われていませんが、魚市場が営業しています。


第三十三番。庄内川の川筋を替えたために、この三十三番のお堂は作り替えられたようです。他のとは少し離れたところにあります。三十三ヵ所の巡礼を無事終えることができました。


下之一色商店街にあるまんじゅう屋さん「末広」。わらび餅が美味しかったです。


帰りは、国道一号線を使って金山駅に戻ることにしました。庄内川を渡る一色大橋から、美しいクロマツ並木が見えます。ここは「松陰遊園地」といって大正時代に作られた水泳場です。昔は水がきれいだったんですね。