ぽたぽた★ポタリング

DAHON Mu P8で輪行そしてのんびりサイクリング、自転車初心者の日記です

JR飯田線【伊那田島駅〜元善光寺駅】

2008.11.15

 前回初めて飯田線に乗ってから、とても気になる鉄道になりました。とても時間がゆっくりと進んでいる感じがするからです。前回は川路駅から南にルートを選んだのですが、今回は川路駅から北に向かってみました。降りる駅は無人駅で秘境駅っぽいところを選んで、伊那田島駅にしました。車も入れて秘境駅ではないですが、リンゴ、柿、ブドウの果樹園に囲まれた感じのいい駅でした。そこから河岸段丘を1段下りて、後は天竜川の堤防に沿ってサイクリング。干し柿作りの最盛期で、いたるところに干してある柿がなんとも美味しそうでした。途中で雨が降ってきたので、川路まで戻ることができず、元善光寺駅でサイクリング終了。残りは次回と言うことで・・。帰りにリンゴとナシを買って帰りました。


川路駅から輪行開始。列車は2両、時刻表や列車には「ワンマン」と書いてあったのですが、車掌さんがちゃんと乗っていて、切符の販売・回収をしていました。


車内で精算するともらええる切符。ちゃんと駅名が入っています。


伊那田島駅に到着。


伊那田島駅は無人駅。ちょっと秘境駅風。駅から見える風景は柿・リンゴ農園。そして遠くには中央アルプス。


駅の端っこの階段が出口。そこに立派な石碑が。「伊那田島駅/開業大正九年十一月廿二日/海抜六三六・六米」と書かれています。


駅の下側に広がるブドウ畑。9〜10月にブドウ狩りができるそうです。


急坂を下って、天竜川に出会います。そこに、江戸時代の遺構がありました。立派な石組みの堤防跡です。


天竜川に架かる「天竜橋」。標識の上に丸いモニュメントが乗っています。よ〜く見るとどうもリンゴの形をしています。


天竜橋から天竜川をのぞくとサギが群れていました。木の上に群れているのはみますが、川で群れているのはあまりみません。


天竜川の美しい風景です。


天竜川のこの付近は「河岸段丘」が発達しています。これは、平地と急な崖が交互に現れるものです。崖のところは林になっていて、平地に家が建っています。


堤防に残る階段状の遺構。川の水位を測る「ものさし」で「量水標」といいます。1段が1尺、左側に1寸の細かい段があり、尺貫法が使われています。しかし段に彫られた文字はローマ数字。ということで昭和33年以前、明治以降に作られたそうです。いずれにしても古いものです。


南信州は、干し柿の産地。「市田柿」として全国に知られています。市田は地名で飯田線にも市田駅、下市田駅があります。多くの民家の納屋(別棟)の2階部分に干し柿がつるされていました。


田んぼに点々と捨てられているもの、実は柿の皮。干し柿を作るときにでたものです。


河川敷で、グランドゴルフ(マレットゴルフ)大会が開かれていました。比較的年配の人がプレーしていましたが、見ていると皆さんなかなかの腕前です。


「元善光寺」。「長野善光寺と元善光寺は、両方にお詣りしないと片詣り」と言われるほど、有名なお寺です。


雨が降ってきたので、元善光寺の駅でサイクリングを中止することに。駅の前で自転車を折りたたんでいると、駅員さんがやってきて「これまで自転車の持ち込みは無料でしたか?昔はお金をいただいていたんだが・・」と聞かれました。「規則では無料だと思うんですが」と答えると納得してもらえました。改めて聞かれると不安になりますね。輪行袋が自作だし・・


元善光寺駅に列車がはいってきました。


飯田駅のホームには、隣接ホームに乗り換える階段があります。階段脇の「階段をお渡り下さい」の忠告、他の駅の習慣で線路を横切る人がいるのでしょうか。線路を横切る通路はないのですが。


帰ってきた川路駅で車掌さんに「切符を記念にください」というと、車掌さんは手書きで「無効554m」と書いて、ハンコを押してくれました。554mって何?これまでで手書きで何かを書いてくれたのは初めて。ハンコの文字が「ありがとうございま」なのが少し笑えます。